花王に対するオアシスの改善要請について思うこと

日本株

私は花王の株式を保有していますので、花王の株価を日々チェックしています。4月4日、そんな花王の株価が急上昇しました。いったい何があったのかと思い、確認すると、香港の投資ファンドであるオアシス・マネジメントが花王に対して経営改善を求める声明を公表したことが明らかとなり、思惑買いを誘ったとのことです。

4月8日、オアシス・マネジメントのトップが都内で会見、花王の経営について厳しく非難し、スキンケアブランド「キュレル」などの成長性があるブランドに投資を集中すべきだと訴え、花王に対して、採算性の低いブランドの削減、マーケティング経験を持つ社外取締役の起用などを求めたという短いニュースが流れました。

4月9日、日経モーニングプラスFTで「花王への改革提案が示唆するもの」という長めのニュースが放送されました。その中で以下が印象に残りました。

オアシスは花王への提案として、以下を挙げている。
・グローバル展開に注力
・ブランドポートフォリオ見直し
・マーケティング戦略の強化
・監視機能および透明性の向上

花王の改革を求めるサイトを開設しており、その名前は「より強い花王」であり、その意味は「花王は今でも悪い企業ではないが、適切な戦略をとれば、更に強くなる」である。

花王の株価はPERが約3倍であり、市場の評価が低くない企業である。こうした企業にアクティビストが更に改革してほしいというのは新しいアクティビズムの段階である。

ニュースを見た後、早速検索すると、「より強い花王」という専用サイトが確かに開設されていました。
サイトにあったプレスリリース「『より強い花王』に関するオアシスの声明」では以下が印象に残りました。

花王は、バイヤスドルフ、ロレアル、エスティローダー、プロクター・アンド・ギャンブルなどのグローバルプレイヤーと直接競合し得る製品群を保有しており、日本を代表する企業として、世界的なリーディングカンパニーとなり得るポテンシャルを有しています。

上記は正にそのとおりだと思います。

しかしながら、花王は潜在価値の宝庫であるにも関わらず、同社の売上高成長率、利益率、自己資本利益率(ROE)は他社の水準を著しく下回り、その結果として株価も低迷し続けてきました。

日経平均は年初からずいぶん上がりましたが、花王の株価はオアシスの声明以前は上がっていないのが事実です。今期は純利益の増加が見込まれており、構造改革の成果が出ているとも言えますが、もっと利益を増やせるポテンシャルがあると思います。

残念ながら、花王の現経営陣は、同社の持つすばらしいブランドのポテンシャルを最大限に引き出すことにほとんど関心がないように思われます。

こちらは本当かどうか分かりませんが、いち株主としてはポテンシャルがあるのだから、もっと積極的にグルーバル展開をしてほしいと思います。

プレゼンテーション「より強い花王」も読みましたが、書かれていることはもっともだと思いました。特に「消極的なグローバル展開」で
 海外売上高が海外の競合他社に比べて低く、2022年から2027年にかけて海外売上高を年平均わずか3.5%しか成長させない
と書かれているのは非常に残念な内容でした。日本は人口減で市場が縮小することが予想されており、海外に積極的に展開しない企業は成長を放棄したと判断されても仕方ありません。

花王は日本を代表する企業であり、間違いなくグルーバルプレイヤーになれるポテンシャルがあります。自らの変化でそれを実現するか、あるいはオアシスの支援によりそれを実現するかを見守りたいと思います。

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