2月7日の日経ニュースプラス9で「海外投資家がっかり?株高ブレーキ」というタイトルのニュースが放送されました。興味深い内容でしたので以下に感想を書きたいと思います。
1つ目のがっかり
今まで相場を支えていた海外投資家が日本株にがっかりしている。海外投資家は新NISAによる上昇を期待して個人投資家に先回りして日本株を買ってきた。しかし、日本の個人投資家は日本株を買ってこない。
1月の投信資金流入額は1兆2794億円で、内訳は
・先進国:6000億円超
・グローバル:4000億円超
・新興国:約1500億円
・国内:約1300億円
であった。
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海外投資家が年初から日本株を買ってきた主な理由が「新NISAによる上昇を期待したから」とは思いませんが、投資信託への資金流入額で国内がこんなに低いとは思っておらず、印象に残りました。
先進国(米国、欧州)やオールカントリーより低いのは予想できましたが、新興国、多分主にインドのことだと思いますが、それよりも低いは完全に予想外でした。
しかし、考えるとこれは致し方ないかなと思います。年初からの日本株の上昇を予想できた人は誰もいないでしょうし、米国やインドの成長に期待していた個人投資家が多かったのだと思います。
一方、年初からの日本株の上昇を見て、日本株の割合を増やそうと思った個人投資家も多いと思うので、今後は国内への投信資金流入額も多くなると予想します。
2つ目のがっかり
海外投資家は東証が求めているPBRの向上の改革が進むと考えて日本株を買ってきた。実際に改善策を開示した企業は以下である。
・去年の7月:20%
・今年の1月15日:40%
・2月15日:40%+αどまりと予想される
値は夏まで増えないことが予想され、これに海外投資家はがっかりするだろう。
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夏まで増えない理由が放送で話されていましたが、それを海外投資家に説明するのが東証、日本のアナリスト、日本の放送局の仕事なのではと思いました。
2つのがっかりで日経平均は3万5000円程度まで下げるかもしれないが、そこは絶好の買い場で、その後上昇すると予想する。
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海外投資家の投資額が減り、日経平均が下がったとしても、国内の投資家の押し目買いが入ると思うので、日本株は底堅く、今年中に史上最高値を超える可能性も高いと思います。