1月18日、TSMCが決算を発表し、24年12月期の売上高が前期比で2割台前半の増加となる見通しを示しました。これを好感し、半導体関連銘柄は値を上げ、特にスーパー・マイクロ・コンピューター(Super Micro Computer Inc: SMCI)の株価は1月18日の終値が311.44ドルであったところ、1月19日の終値は423.36ドルと前日比で+111.92ドル(+35.94%)と大幅に上昇しました。
この上昇はTSMCの見通しだけではなく、SMCI自身が2024年第2四半期の売上高と利益のガイダンスを上方修正したからです。米国株式市場はストップ高がありませんので、上がる時はどこまででも上がりますが、それにしても前日比+35.94%とは驚きです。
ちなみに楽天証券のサイトでNASDAQの値上がり率上位ランキングを調べると、SMCIの順位は10位でしたが、それより上の銘柄は全て株価が1ドル以下でしたので、実質、SMCIの値上がり率がNASDAQにおいて、一番だったと言えます。
SMCIは楽天証券経済研究所チーフアナリストの今中さんが半導体関連銘柄として取り上げていたので注目していました。SMCIはサーバーメーカーであり、サーバーメーカーと言えば、デル・テクノロージーズやHPエンタープライズをイメージし、事実、SMCIのサーバーメーカーとしてのシェアは5番目だそうです。しかし、AIサーバーに限れば、SMCIがトップとのことです。
今中さんは目標株価を400ドルとしており、いつそこに到達するか注目していましたが、今回、いきなり超えてきたので、驚きました。次の解説で目標株価がいくつに設定されるか楽しみです。
SMCIはS&P中型株400指数に入っているとおり、大型株ではなく中型株です。ですので、AIの普及にともなって、まだまだ伸びしろがあり、今後も注目すべき企業で、今からでも十分に投資価値があります。