スーパー・マイクロ・コンピューター(Super Micro Computer Inc: SMCI)は年初から株価が急騰しているため、最近は様々なメディアでも取り上げられるようになり、目にする機会も増えました。そんなSMCIの目標株価に関して、今年に入ってから既に2件の記事を書いています。
3月8日の終値は1140ドルであり、そう遠くない時期に目標株価の1400ドルを達成しそうな感じがある中、ユーチューブのトウシル[楽天証券]チャンネルに今中さんが解説する「AIサーバー~AIサーバー外販市場トップのスーパー・マイクロ・コンピューターと同社を追うデル・テクノロジーズの中長期戦略~」というタイトルの動画がアップされました。
その中で目標株価が1900ドルに更新されており、1900という数字を見た時、思わず「凄い」と思いました。また下記が印象に残りました。
エヌビディアは、AI用GPUロードマップとして、2024年にH200、B100、2025年にX100の出荷を予定している。H200は現行のH100に比べて、エネルギー消費が50%となる。推論性能を比べた場合、一世代前のA100を1とすると、H100は11、H200は18、B100はH200の2倍以上になる。
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エヌビディアから新しいGPUが順次リリースされるので、AIサーバーの売り上げも拡大するのは間違いないです。
過去の実績からSMCIはエヌビディアからAI半導体を優先的に提供してもらえる。これがSMCIがAIサーバーのトップを維持している主な理由である。
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株探で見つけたAI関連の記事において、
エヌビディアのAI半導体 の「唯一の弱点」として挙げられているのは、大量のデータを処理するために、通常の半導体より熱を持ってしまうことだ。その点、SMCIのサーバーは冷却装置に定評があり、競合のデル・テクノロジーズやHPエンタープライズ等の大手企業が見向きもしなかった頃から、いち早く、エヌビディアのチップを搭載したサーバーを世界中に販売してきた。ドライと言われるアメリカ企業でも、こうした関係性は大きな意味を持ち、ジェンスン・フアンも同社には恩義を感じていると言われる。
とあり、上記は今中さんが話されている内容と一致するので、SMCIの他AIサーバーメーカーに対するアドバンテージは今後も続くと考えられます。
きちんとした裏付けがあっての目標株価であり、株価上昇ですので、SMCIの今後が楽しみです。
追記
5月2日にユーチューブのトウシルチャンネルで公開された「スーパー・マイクロ・コンピューター:業績好調だが売上総利益率は低下」で目標株価は1400ドルに引き下げられました。