なかのアセットマネジメント マンスリー運用報告会(2024年9月)に参加

一般

9月14日にFinGATE KAYABAで開催された、なかのアセットマネジメントのマンスリー運用報告会に参加してきました。

まずは中野さんから最近炎上(?)している案件について説明がありました。
現場からエスプールとエンゲージメント(対話)が出来なくなったと報告があり、不確定な部分があると長期投資ができないので、中野さんの指示で株式を売却したとのことです。
その後の山本さんの話の中でありましたが、そのことをマンスリーレポートに記載したところ、エスプールから抗議(投資家と全く会わない企業と思われたくない)があり、双方で話し合った結果、マンスリーレポートの差し替え、及び対話を継続することになったそうです。
上記に付随して、山本さんが経緯を個人のSNSに投稿していたという問題があり、これについては処分を検討中のことです。

本件については、ホームページに「なかの日本成長ファンド9月マンスリーレポートの差し替えについて」という記事が掲載されて初めて知りました。
差し替え前のマンスリーレポートに書かれていた内容は先月のマンスリー運用報告会で山本さんから聞いた話と同様でしたので、何とも思いませんでした。しかし、その後「マンスリーレポートの差し替え」という記事が掲載されて驚き、なかのアセットマネジメントとエスプール間でミスコミュニケーションがあったことが分かりました。

本件について思うことは色々ありますが、
ホームページに
「なかの日本成長ファンドにおける8月のエスプール社株式の全売却についての背景をマンスリーレポートに記載しました処、同社より内容に不納得である旨連絡があり、両社納得の上でコメントを修正いたしました」
とあるように修正した箇所は8ページ目の「売却した銘柄について」の箇所だと思います。
ここの修正はもちろんのこと、2ページ目の
「定期的な対話があってこそ成り立つのがエンゲージメントです。対話が円滑にできない投資先をそのまま放置することは顧客に対して不誠実な運用になってしまいますので、売却については何卒ご了承ください」
に関しては修正が必要ないのでしょうか。この文章も「エスプールは対話が円滑にできない企業」と言っているので、ミスコミュニケーションが原因だと考えているならば、当然修正があるべき箇所だと思います。

またホームページには
「様々な不確実要因が生じた折に、投資判断を損なう事象が在ると確認されたなら、その不確実性が払しょくされるまで、速やかに一旦投資・保有を止めるとする行動判断は、運用プロフェッショナルたる規律として必要不可欠な行動規範であり」
と書かれているように、今回、運用会社と企業間で不確実要因が生じた為、投資・保有を停止しました。

それと同じように、投資家と運用会社間にも不確実要因が生じているように感じます。SNS投稿問題については処分検討中とのことでどうなるか不確実です。またミスコミュニケーションが原因だとありましたが、発生した理由、今後の対応策に関しては特に話がなかったので、こちらも不確実性が残っています。
このような場合、投資家はなかのファンドへの投資・保有を停止するという選択肢もありうると思います。ですので、なかのアセットマネジメントには不確実性を一日も早く解消してほしいと思います。

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