2024年投資信託3大ニュースの感想

NISA

ユーチューブの日経CNBCチャンネルに「新NISA開始で明暗 2024年・投資信託3大ニュース」という動画がアップされ、内容が興味深かったので、その感想を書きたいと思います。
ちなみに3大ニュースは

  1. NISAの見直し
  2. インデックスファンドの隆盛
  3. 運用会社の事業存続性

です。

NISAの見直し

大手証券10社(対面証券5社、ネット証券5社)の口座開設数は毎月増えているが、増加率は減っている。日本の人口を考えると、開設数の伸び代はまだまだ大きいはずだが、増加率が減少しているので、投資に関心のある人の数はこのあたりの数字ぐらいではないか。これはまだまだ投資は怖いもので、投資を控えるという人が多いという気がする。

「貯蓄から投資へ」と言われていますが、実際に投資をしている人はまだまだ少ないのが現状です。しかし、その流れはゆっくりですが確実にあり、投資する人が毎年少しずつ増えていくと思います。

NISA買付額は、つみたて投資枠は毎月ほぼ同じぐらいであり、成長投資枠は1月が一番多く、以降、右肩下がりになっている。

「成長投資枠の買付額が右肩下がりになっているのは気になる」と言っていましたが、右肩下がりになるのは予想どおりの結果だと思います。投資期間が長いほどリターンが望めますので、資金に余裕があるならば、1月に一気に枠を埋める行動を取り、特に新NISAは今年から始まったので、その前から1月に資金を投入する準備をしていた人が多かったのだと考えます。

インデックスファンドの隆盛

eMAXIS Slimオールカントリーで毎月3000億円ほど資金が流入している。最近始めたアクティブファンドの毎月の流入額は1から2億円程度であり、その点を考慮すると、eMAXIS Slimオールカントリーは異次元のファンドである。
eMAXIS Slim S&P500の残高は5兆7千億円程度であり、過去最大の残高を有するファンドになっている。

新NISAが始まって、インデックスファンド特にeMAXIS SlimオールカントリーとS&P500が人気になっているのは知っていましたが、毎月の流入額が3000億円とは驚きです。

運用会社の事業存続性

自分が買っているファンドの運用会社が事業を撤退すると思っている人はほとんどいないだろう。NISAが恒久化され、30年40年という長期投資を考えた場合、存続性がないと困る。
来年、paypayアセットマネジメントが事業を終了するが、業績が悪いから運用を辞めますという初めてのパターンである。NISAで長期投資する場合は、運用会社の事業の継続性(財務状況)を見る必要がある。外資の大手運用会社が本格的に日本で事業を始めたならば、日本の運用会社がどれだけ生き残れるかがこれから注目される。

paypayアセットマネジメントが事業を終了することは本ブログでも取り上げました(PayPayアセットマネジメントの事業終了に驚き)。しかし、私がNISAでpaypayアセットマネジメントのファンドを購入していなかったのでそれほど大きな問題と認識していませんでしたが、自分がNISAで購入しているファンドが運用を中止するとなれば、大問題ですね。

動画でも話されいましたが、独立系アセットマネジメントが運用するアクティブファンドはNISAには向かないというのは同意します。やはり、長期投資をするNISAでは大手が運用するインデックスあるいはETFに連動する投資信託を購入するのが良いと思います。

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