楽天証券26th Anniversary Fesにおいて、
アクティブファンドを運用している
コモンズ投信の伊井さん、農林中金の奥野さん、鎌倉投信の鎌田さん、なかのアセットの中野さんの4人による座談
「長期投資のプロの視点を”ハック”! 投資哲学と投資先の選び方を徹底解説」
という講演がありましたので、聴講して感じたことを書きたいと思います。
個人個人の中にも投資哲学がある。近藤麻理恵さんが「ときめきの哲学」を提唱しており、これは「ときめかないものは捨てる」という考えである。別の言葉で言うと、「自分の身の回りはときめくものだけに囲まれたい」という考えである。
これは投資にも当てはまり、「自分はどういう株式、投資信託に囲まれたいのか」を考えるべきである。
保有している株式、投資信託はその人の人生の鏡である。個人個人も投資哲学を持つべきである。
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「自身の投資は、ときめく株式、投資信託だけに囲まれたい」というのは良い考えだなと思いました。一般に株式(投資信託)を売却するのは株価(基準価額)が一番の理由だと思いますが、その株式(投資信託)にときめきを感じなくなったからも大きな理由になると思います。
運用責任者の名前が出ていないアクティブファンドは無責任であり、パッシブファンドと同じ信託報酬にすべきである。
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この意見には同意できませんでした。欧米と日本の文化の違いで、転職が多い欧米は運用責任者を重視するのでしょうが、日本は運用責任者というよりも運用会社の方を重視すると思います。
それよりも思ったのは
「パッシブファンドよりも成績が悪いアクティブファンドは無責任であり、パッシブファンドと同じ信託報酬にすべきである」
です。
アクティブファンドの信託報酬が高いのは良い会社を選ぶのに手間と時間をかけているからであり、パッシブファンドより成績が悪いとは良い会社の選択が間違えていたことです。よって、その場合は信託報酬をパッシブファンドと同じ程度にするのがあるべき姿ではないかと思います。
ちなみに現在、私が保有しているアクティブファンドは堀古英司さんが運用責任者の
新ホリコ・フォーカス・ファンド
です。
信託報酬は年1.447%であり、高いと思われる人もいると思いますが、ファンド保有者向けに毎月運用報告会があり、そこでの堀古さんの話を聞くだけで信託報酬分の価値は十分にあると思います。例えば、米国大統領選挙に関して、堀古さんは早い段階から一貫してトランプ氏の勝利を予測しており、事前にそれに対応した投資をすることできました。